「需要<供給」ときは何をすればいいのか(2)

「需要<供給」ときは何をすればいいのか(2)

わかっている政策なのに実行されない理由

(1)財源がない。

財政支出を増やすにも財源がない。だから財政支出を増やすためには増税が必要という考えです。
しかし、増税して財政支出を増やすのでは、アクセルとブレーキを同時に踏み込んでいるようなもので、需要は増えません。
むしろ、減税をして財政支出も増やすべきでしょう。

こう言うと、「財源はどうするんだ」という意見が必ず出ます。
国債を発行すればいいだけのことです。

そうすると、今度は「借金をこれ以上増やしたら破綻する」「ツケを将来世代に背負わせる」と言う人がいます。

でも、
① 国債を増やしても破綻することはない
② 国債はツケを将来世代に背負わせているわけではない
のです。

なぜか、を考える前に「財源」について知っておくべきことがあります。
そもそも、税金は財政支出の財源ではありません。
税金が財政支出の財源であれば、税収分までしか財政支出ができないことになります。
しかし、そんなことは不可能です。
というか絶対にやってはいけないことです。
これを実行すると、これ以上通貨が増えなくなり、ほんとうに「破綻」してしまいます。

理由は次のことが説明できれば、理解できます。

① 通貨はどのようにして増えているのか
② 公務員の給与は、私たちの税金から支払われているのではない

税金が財政支出の財源ではないのですから、税金以外のところから財政支出が行われています。
①②がわかると、「税金は財政支出の財源ではない」ということが理解できるはずです。

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