需要とは? 供給とは?
需要とは買い手です。消費者の買いたいという力です。
消費をすれば、必ず誰かの収入になります。
需要が大きくなればなるほど、GDPが大きくなります。
といっても供給より大きくなることはできませんが。
供給は売り手です。ものを生産するという力です。
これが大きくなればなるほど、消費者の買いたいという力(需要)に応えることができます。
一番いいのは、両方が均衡しながら大きくなっていくことです。
しかし実際は、どちらか一方が大きくなって、それに伴って他方が大きくなって均衡していくことになります。
また、どちらが一方が大きくなっても、他方が大きくならないため戻ってしまうことも考えられます。
需要が減ってしまったら・・・
いま、何らかの理由で需要が減ってしまったらどうなるか考えてみましょう。
供給側からすれば、買ってくれなくなるわけですから、価格を下げるか供給量を減らすか考えるでしょう。
そうすると収入が減るため、ますます需要が減ってしまいます。
これが繰り返され、需要がどんどん減っていきます。
デフレスパイラルと言われる現象ですね。
これを解消するためには、需要を増やさなければなりません。
どのようなことが考えられるでしょうか?
(1)消費者に買う意欲が増すようなことを考える。
減税ですね。税金が少なくなれば、収入のうち使える分が増えるから需要が増える可能性があります。
(2)代わりに政府が使う。
財政支出を増やすという方法です。
中学公民の教科書にも書かれていることです。
しかし、なぜか実行されてきませんでした。
「失われた20年(または30年)」と言われる間、減税どころか消費税が増税され、財政支出も増えていません。
どうして実行されないのでしょうか。